【やさしいデジタルガイド】スマートフォンの地図アプリで地域を散策:道案内やお店探しをしてみましょう
この「やさしいデジタルガイド」では、デジタルが苦手な方でも安心して、日々の暮らしや地域での活動に役立つデジタル活用術をご紹介しています。今回は、スマートフォンの「地図アプリ」を使いこなして、お出かけをより安心で楽しいものにする方法をお伝えします。
迷子になる不安を解消し、新しい発見を楽しみましょう
「初めて行く場所は道に迷わないか心配」「近くにどんなお店があるか知りたいけれど、どうやって調べたら良いか分からない」といったお悩みはありませんでしょうか。スマートフォンに元々入っている「地図アプリ」を使うと、このような不安を解消し、地域での行動範囲を広げることができます。
地図アプリは、まるでポケットに小さな案内人がいるかのように、目的地までの道順を教えてくれたり、現在地の周辺にあるお店や施設を探してくれたりする便利な機能です。使い方はとても簡単ですので、ぜひ一緒に試してみましょう。
スマートフォンの地図アプリとは
地図アプリは、現在地を正確に示し、目的地までの経路を案内してくれるデジタルツールです。スマートフォンに備わっている「GPS(ジーピーエス)」という機能を使って、衛星からの電波を受け取り、今いる場所を地図上に表示してくれます。
ステップ1:地図アプリを開いてみましょう
まずは、スマートフォンの画面にある地図アプリのアイコンを探して、タップ(指で軽くたたくこと)して開いてみましょう。
- iPhoneの場合: 「マップ」という名前のアプリで、白い四角の中にオレンジ色と緑色の四角が重なったようなアイコンです。
- Androidスマートフォンの場合: 「Googleマップ」という名前のアプリで、カラフルなピンの形をしたアイコンです。
アプリを開くと、日本地図や今いる場所の周辺の地図が表示されるはずです。指で画面を広げたり閉じたりすると、地図を拡大・縮小できます。また、指で画面をなぞると、地図を動かすことができます。
ステップ2:目的地を探してみましょう
行きたい場所が決まっている場合は、その場所の名前や住所を検索してみましょう。
- 検索バーを探す: 画面の上部や下部に「検索」と書かれた入力欄(検索バー)がありますので、そこをタップします。
- 目的地の名前を入力する: キーボードが表示されたら、例えば「○○役場」や「〇〇駅」、「〇〇町〇丁目〇番地」のように、行きたい場所の名前や住所を入力します。
- 検索ボタンをタップする: 入力が終わったら、キーボードの「検索」や「完了」といったボタンをタップします。
- 場所の確認: 検索結果として、地図上に赤いピンや吹き出しで場所が表示されます。表示された場所が正しいか確認してみましょう。
ステップ3:道案内を始めてみましょう
目的地が見つかったら、そこまでの経路を調べ、案内を開始することができます。
- 「経路」または「道順」をタップする: 検索結果の画面に表示されている「経路」や「道順」といったボタンをタップします。
- 移動手段を選ぶ: 「車」「公共交通機関」「徒歩」など、どの方法で移動したいかを選びます。今回は、お散歩にも役立つ「徒歩」を選んでみましょう。
- 出発地点を確認する: 通常は現在地が出発地点として設定されていますが、もし別の場所から出発したい場合は、出発地点の欄をタップして変更できます。
- 案内を開始する: 画面に表示される「開始」や「出発」といったボタンをタップすると、道案内が始まります。アプリによっては音声で「〇メートル先を右に曲がってください」といった指示をしてくれるものもあります。
画面には、これから進むべき道が色付きで表示され、現在地を示す丸い印が移動していきます。曲がるべき場所では、拡大された地図や矢印で分かりやすく示されますので、画面を見ながら進んでみましょう。
ステップ4:周辺のお店や施設を探してみましょう
「この辺りで食事できる場所はないかな」「近くの郵便局はどこだろう」といったときに、地図アプリは非常に便利です。
- 検索バーにキーワードを入力する: ステップ2と同じように、検索バーをタップします。
- 探したいものの種類を入力する: 今度は場所の名前ではなく、「レストラン」「カフェ」「病院」「ATM」「郵便局」といったキーワードを入力して検索します。
- 地図上で確認する: 検索結果として、周辺にある該当するお店や施設が地図上に表示されます。ピンをタップすると、お店の名前や営業時間、電話番号といった詳しい情報を見ることができます。
地図アプリを使う上での注意点
- バッテリーの消耗: 地図アプリは画面を表示し続けたり、GPSを使ったりするため、スマートフォンのバッテリー(電池)をいつもより多く消費する場合があります。長時間使う予定がある場合は、外出前に十分に充電しておくか、モバイルバッテリー(持ち運びできる充電器)を持っていくと安心です。
- 安全確認: 歩きながらスマートフォンを見る「歩きスマホ」は大変危険です。道案内を見る際は、立ち止まって周囲の安全をしっかり確認してから操作するように心がけましょう。
- 情報が古い場合: お店の営業時間や定休日などは、変わっている可能性もあります。もし重要な用事で訪れる場合は、念のため、お店のホームページなどで最新の情報を確認することをおすすめします。
- 位置情報の設定: アプリが現在地を正確に表示するためには、スマートフォンの「位置情報」という設定がオンになっている必要があります。もし現在地が表示されない場合は、スマートフォンの設定画面で「位置情報サービス」や「GPS」が有効になっているか確認してみましょう。
まとめ:地図アプリで地域をもっと身近に
スマートフォンの地図アプリは、道に迷う不安を減らすだけでなく、知らなかった新しいお店や施設を発見するきっかけにもなります。地域での活動や、ちょっとしたお出かけの際に、ぜひ活用してみてください。
最初は少し戸惑うかもしれませんが、何度か使ってみるうちにきっと慣れてきます。地図アプリを上手に活用して、地域での暮らしをより豊かで楽しいものにしていきましょう。